塾長のひとり言

学校教育に満足していますか?

グローカリスト長州塾を2021年4月設立しました。どういう思いで創業することにしたのかを皆さんと共有します。
ひと言で申し上げると、「学校教育への不満」ですね。小職自身が経験してきた中高での学校教育、日本の若者達へのアンケート、彼らや学校の先生方の言動パターン、 などを参考に学校でどのような教育が行なわれているかは判断しています。
小職のグローバルビジネス・海外駐在体験もこうした考え方に決定的な影響を及ぼしています。米国シカゴ大学での2年間のMBA留学、直後の6年間のロンドン駐在と欧州・中東への数多くの出張、日本帰国後の銀行人事部経験を経た後の3年間のフィリピンマニラでのアジア開発銀行勤務と70ヵ国弱の出資国出身のプロ職員、サポーティング・スタッフとの協働経験及びネパール・バングラデッシュ・フィリピンでのプロジェクト支援経験、そして最後の3年間の台湾駐在とその駐在時に経験した台湾日本人会理事長・常務理事、台北日本工商会理事を通じての台湾経済界と の、そして台湾政府との交流、日台のお客様との交流、などです。
特に、台湾駐在は小職の日本人としての自覚やアイデンティティをハッキリと覚醒させるのに決定的役割を果たしました。駐在中及び2012年3月の帰任後は日本、中 国、アジアに関する近現代史関連の本をむさぼり読むようになりました。駐在期間、台湾で感じたこと、醸成された問題意識を日本からのお客様にお話したり、台湾人と 意見交換する機会も多くありました。
そうした経験をも踏まえて得た、小職の学校教育観はこうです。

● 日本の中高学校教育は生徒に日本人としての自覚やアイデンティティを促すにた りる歴史教育や道徳教育を行っていない(教えられる先生もいない)
● 学校の英語教育はグローバル人材を育成するに必要な論理性習得の指導や文化的 側面を含めた実践的な指導を行っていない(教えられる先生もいない)

というものです。僭越かもしれませんが、この思いがグローカリスト長州塾創業の出 発点です。今の学校教育に期待が持てないのであれば、「自ら実践してみよう!」と 思った次第です。

海外に出ていっても、国内に留まっても、多様な文化を背景にもつ人たちとの協働・ 共生・競合が避けられないグローバル化時代に突入しています。皆さんが少しでもそ うしたグローバル化時代に備えた準備が出来るようにお手伝いしたいと思います。